5節・5P
この日も千絵は学校から帰ってくると、1人で部屋で勉強していた。段々雨が激しくなり、雨が窓をつたっていた。
「雨の日は憂鬱だね」
窓の方を見て暗い表情を浮かべていると、閃光が走った。そして閃光と共に雷が鳴った。
「キャー、助けて」
叫ぶと共に、布団の中に潜った。閃光と共に、あのときのパパの姿が鮮明に蘇った。黒いレインコートを着て、うつむき加減のパパの姿だ。
「怖い」
千絵は異常に怯えた。パパと別れてからは、雷がトラウマになってしまい、異常に怖がるようになった。何か悪い事が起きる前兆のように思えたのだ。また何か不吉なことでも、起こるのではないかと不安になった。布団の中でぶるぶる震え、歯はガチガチ言い、震えが停まらない。あのときの事は、それほど衝撃が強かったのだ。