TOP > 小説 > いと美しき祇園の町

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 一眠りして目を覚ますと10時になっていた。パソコンを開くが、何も変わってなかった。モーニングを食べる為に家を出ると、そのまま河原町通に向かった。

 河原町通は鴨川と並行して走っている道路だが、車の通行は激しく、現在的な建物で溢れ、鴨川とは歩いて5分くらいの距離なのに、鴨川周辺ののんびりした雰囲気とは全然違っていた。この時間、店は開店の準備を始めていた。

 京都は言わずと知れた碁盤の目のようになっていて、全ての道に名前が付けられ、東西の大きな通りには一条、二条、三条、四条・・・と名前が付けられている。南北の道にもそれぞれ名前が付けられていて、四条通と河原町通が交差した所が四条河原町で、御池(おいけ)通と烏丸(からすま)通が交差した所は烏丸御池だ。JR京都駅とも、そんなに離れていず、バスで10−15分くらいだ。

 京都は昔の建物と、現在の建物が共存している所。河原町通や、鴨川から八坂神社に向かう四条通は車の通りが激しいが、一歩路地に足を踏み入れると、そこは1000年前にタイムスリップしたような所が残っている。そして町全体が巨大だテーマパークのようになっていた。だから京都の町全体を散策するには1週間程度では無理で、やっぱり一度は住んでみたい町だ。

 四季折々でも違った顔を見せ、春の桜、夏の川床、祇園祭、秋の紅葉、冬の雪、年末の静けさ、正月の賑わいと変化を見せる。また時間によっても違う顔を見せ、日が昇る前の寺院、日が昇ってからの寺院、真っ赤な夕焼け空に照らされた寺院、月夜に照らされた寺院と変化を見せる。更に工芸品、京野菜、京料理、舞妓、茶処、料亭など京都らしい文化が今でも残されている。これだけの規模での昔の文化が残っているのも、京都ぐらいなものだろう。

 

 亮は河原町通を更に西に行った所の商店街を歩き、雰囲気のいい喫茶店に入った。モーニングを頼むと、フレンチトースト、サラダ、アイスコーヒーで1000円だった。柔らかいふわふわのフレンチトーストは美味しく、甘さに幸せを感じた。アイスコーヒーも美味しかった。この時もカメラは離さず持ち歩き、フレンチトーストを写真に収めた。

「このフレンチトーストは美味しい」

 京都の街は眠りから覚めたばかりと言った感じがし、人通りも少なく、亮は人が歩いている様子を窓からボーと眺めていた。する事もなく時間はタップリあるから、贅沢に時間を過ごした。

「インターネットで、もっと儲かるといいんやけどな」

 ポツリと言った。

 1時間ほどで喫茶店を出ると、もう昼前になっていた。四条通を中心にブラブラ歩きながら、お土産物屋などを回り、インターネットで売れる物は無いか探した。暇なのでよくブラブラしては、お土産物屋を回っている。普段は町を散策したり、ホームページを更新したり、茜と寺院を回ったりして過ごしていて、ほとんど毎日変わらない1日を過ごしているが、京都の町を歩いていると飽きる事はなかった。

 

 家に帰ると冷蔵庫からビールを取り出して、栓を開け、飲んだ。

「あ〜、旨い」

 そう思いながら、自分は何て悠々自適な生活をしているんだと思った。

「こんな生活で一生過ごせると幸せやな」

 満足そうに言った。

 パソコンを開くと、自分の作ったホームページを開き、今日撮った写真を貼り付けた。

「綺麗やな〜」

 今朝撮った鴨川の写真を見ながら、喜んでいた。

「桜の写真や紅葉の写真も、どんどん載せたいな」

 そう言いながら期待で胸が膨らんだ。

 ホームページにはお土産品のページだけではなく、写真を掲載したり、マップを掲載し、美味しかった店を紹介したりもしている。

「今日食べた、フレンチトーストも美味しかったな」

 と言いながら、その写真も掲載し、マップの店の場所に印を付けた。ホームページの更新しているときは至福の時だ。

「マップも、どんどん大きくしたいな」

 夢が膨らんでいく。

「後は売り上げをもっと伸ばしたいな。そして寝れないくらい忙しくなって、あかねと2人で商品の配送を頑張りたいな」

 ホームページの更新に没頭していると、夕食を食べるのも忘れていた。

 

 夜遅くなった所で、外に出ると、外は暗くなっていた。近くのレストランで食事をし、食事を済ますと、河原町通を歩き、また鴨川の方に向かった。

「夜の京都もいいな」

 河原町通は夜でも明るく、賑わうが、四条大橋の人通りはチラホラで、四条大橋に立って真っ暗闇の鴨川を見ていると何か怖い気がするが、心が洗われる。まだそれほど暑くないので、夜風が気持ちよかった。

 亮は、本当に散歩が好きで、時間があるときは朝、昼、夜と同じコースを歩く。また時には、一本違う路地に入ってみると、新しい発見があり、それもまた楽しかった。散歩がストレス発散になっているのだ。そして撮った写真や、見つけたお土産はホームページに載せ、1日の生活が仕事に繋がっている。鴨川をジーと見つめながら、1日中、仕事関連の事に浸れる事に、この上ない幸せを感じていた。

 

 家に帰ると風呂に入り、風呂に入りながら、1日を振り返り、幸せを感じていた。そしてホームページのアイデアを練り、明日の計画を立てた。明日は高瀬川に行って見ようかな。その後、暫く映画も見てないし、映画に行こうかなと考えた。風呂から出ると、また冷蔵庫からビールを出して、テレビを見て過ごした。

 テレビを見ていると携帯が鳴った。茜からだった。

「久しぶり!」

 電話口から茜の明るい声が聞こえた。

「元気になった?」

「うん。すっかり元気になった。この前は心配かけてごめんね」

「あかねが元気なら、それでいいよ」

「元気だよ。それで明日、会いに行ってもいい?」

「うん、いいよ」

 亮も時々、茜の可愛らしいしゃべり方がうつる。

「じゃ、JRで行くから京都駅まで迎えに来てくれる」

「うん。わかった」

 茜は久しぶりの電話で声が嬉しそうだった。

激安ドリンク、箱買い、まとめ買い(コーヒー、紅茶、炭酸、スポーツドリンク、ジュース、水、酢、栄養ドリンク)
 1缶50〜80円くらいの激安ドリンクを始め、安い商品が多数あります。破損時の返品代引き決算(着払い)もありますので、安心してご利用ください。休日、買い物に行く時間も省け、重い物を運ばなくても、家まで持ってきてくれるのも、嬉しいですよね。


4へつづく